配当利回り10%超え!!毎月配当の高配当ETF「SDIV」って何!?

投資

配当利回り10%超え(2022年5月26日現在)の高配当ETFです。この銘柄の詳細と個人的な感想を綴ります。

SDIVとは

正式名称は「グローバルXスーパーディビデンド ワールドストック ETF」で

ティッカーシンボル「SDIV(エス・ディー・アイ・ブイ)」と読みます。

「グローバルX」という会社が管理している「めっちゃ高配当」な「世界中の企業」100社に投資したETFです。

SDIVのポイント

配当利回り上位100位の世界中の企業に均等加重で投資するETFです。

企業の選定基準として

・時価総額5億ドル

・配当見通しが安定的

・直近3ヶ月の平均売買高100万ドル以上

・クローズドエンドファンド、REIT、MLP、BDCは除く

といった形である程度の信用力のある企業に絞ってはいます。

時価総額5億ドル以上の企業へ投資

「時価総額5億ドル」って結構小規模ですからね。

機関投資家の中での基準では時価総額10億ドルを下回ると中小型株に分類され、ファンドによっては投資対象から外れます(流通株式数を確保出来ない為。売りたいときに売れない株って扱いづらいですから。)

世界中の企業に投資

他国の中堅企業ってそもそも国内では買えなかったりしますから、そういった面では有り難いですよね。

均等加重投資

S&P500やTOPIXの様な有名な指数は「時価総額加重平均」で算出されています。

要するに、時価総額が大きな会社(規模が大きい・社会的インパクトが大きい会社)の影響を大きく受けて、時価総額の小さな会社の影響は限定的になることで、その国の経済をより正しく反映させた指数になります。必然的にボラティリティが小さくなるんですよね。(大きな会社は「来年売上が20倍になります!」なんて事ほとんど無いですよね)

「均等加重」になると、だいぶ趣が変わってきます。

トヨタも今年上場したてのベンチャーも全く同じ金額投資するってことですから。必然的にボラティリティは高くなりますが、高配当ETFとしての大きな利点が一つあります。

リバランスの際、機械的に、より高配当な株を追加購入している

SDIVは世界中の高配当企業100社の株を均等に(投資総額の1%ずつ)購入しています。

年に1回の投資配分の見直しの時に、株価が上昇した(投資金額比率が1%を超えた)企業を売り、株価が下落した(投資金額比率が1%を下回った)企業を追加購入し、各企業の投資割合を1%ずつに再度割り振ります。(リバランス)

安定的に配当を出している企業においては、株価が下がれば配当利回りが高くなりますので(逆もまた然り)、

配当利回りが低くなってしまった企業を売り、利回りが高くなった企業を追加で購入する。

これを自動的にやってくれるんです。

結果、配当を安定的に沢山出してる企業だったら、国籍関係なく中堅企業でもガンガン買うぜ!!っていう尖ったファンドが出来上がります。

そういった意味ではグローバルXってスパイスの効いた魅力的な商品沢山扱ってるんですよ。集中投資したらヤケドしそうですが…。

SDIVチャート

先述した様に、高配当ETFにしてはボラティリティが高くなりがちです。そもそも高配当を出す企業は、自社の事業に成長余地が少なく、余った利益を成長投資ではなく株主還元に回そう!っていう企業が多いので、当然爆発的な右肩上がりは見込みにくいです。しかも株価の下がっている(勢いが無いと評価されている)企業を買い増すので、中々キャピタルゲインは見込みにくいんですよ。今のところは右肩下がりのチャートになってしまってます。

SDIV構成比

高配当企業への集中投資ですので、どうしても金融や不動産といった昔ながらの業種が多いですね。リスクオフの市況では買いが集まりそうな業種です。

超高配当企業ということで、市場全体に信用不安があるけれども利益の底堅い中国系の企業の比率が大きくなっていますね。

低PER・低PBRのバリュー株(投資家の興味が低くて評価されない低成長株もある)に投資されています。

個人的感想

メインとしては難しいですが、スパイス的に多少は投資してもいいかもしれません。

個人的には、配当利回りは多少低くても良いので、時価総額加重平均で投資して欲しかったかなぁ。(ボラティリティ高いのしんどいし…)

経費率は0.58%と高めですが、私たちでは投資が難しい企業も対象としている為、その手間を考えたら妥当かな?とは思います。

まあ、心がソワソワしない程度の金額の範囲内であれば、買っても良いのではないでしょうか。

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