世界中で常軌を逸するインフレの波が押し寄せています。その中でどう対処していけばいいのか?個人的な見解をまとめます。
前提
相場をベッタリ見てられない人向け
時間を味方につけ、心穏やかな範囲内で着実に投資をする、僕らアマチュア投資家がどうするべきかについての記事です。
まずは根本的に、政策金利のおさらい
FF金利とは
前回掲載した、こちらのブログ参照してください
中立金利とは
簡潔に言えば、専門家たちが考える、現状の経済状況を鑑みて最も心地いいと感じる金利です。現状の米国の中立金利は2.25%~2.5%と言われています。
中立金利とは、実際の生産量が潜在的な生産量に一致するときの実質金利を意味し、自然利子率、均衡実質金利とも呼ばれる。 実質金利が中立金利を上回ると、実際の生産量が潜在的な生産量を下回るため、経済にデフレ圧力が生じる。
(みずほ証券公式HPより)
現状
FRBの至上任務はインフレのピークアウトです。昨年の米国のCPI(消費者物価指数)は平均4.7%、足元では8.3%(2022年4月)と高い水準で推移しており、これ以上野放しにしてしまうと、アメリカの消費動向に影響が出る瀬戸際の状況になっています。
CPI推移
恐怖指数
先行きの不透明感を示す、恐怖指数も2022年に入ってから一段と高まっておりFRBの動向次第で簡単に相場が動いてしまう状況になっています。
直近までの金利市場・株式市場動向
4月下旬から5月初めにかけて、債券市場・株式市場の同時安が発生しました。
原因としてはFF金利を引き上げるとの見方が強まり、FRBがハト派・タカ派のどちらの姿勢で打って出るかが読みづらく先行き不透明感が広がった為です。
しかし5月・6月・7月・9月に0.5%ずつ利上げするとの予測が広まり、今のところFF金利が2.5%(中立金利)程度に落ち着く可能性が高まった為、市場の動揺が和らぎました。
しかし、CPIの結果次第で今後どうなるかわからない為、今は様子見ムードになっています。
今後どうなるのか
6月、7月とFF金利を引き上げる見方が強く、7月のCPIの結果(8/10頃発表)次第では、9月以降のFF金利の動向が変わる可能性があります。
そこでFRBがタカ派的な姿勢を強く示せば恐怖指数が高い為、簡単に相場が暗転するかも。
タカ派的姿勢の基準となるのが中立金利(2.5%)からどこまで上振れた利上げを発表するかです。
とりあえずの直近の注目は6/10のCPI発表と6/14-15のFOMCですが、まだこのタイミングではそこまで身構える必要はないと思います。「こういう方向ね」って感じで見とけばOKです。
現状の相場への姿勢
そんな中我々アマチュアはどう向き合っていけばいいか?
結論から言えば「無理するな」です。笑 ぶっちゃけどうなるかわかんないので、大きな金額を突っ込むような真似はしないでいいと思います。ですが、後から見れば今が絶好の買い場だったね…。と後悔する可能性もゼロではないので、気になる銘柄があれば無理のない範囲内で、ちょくちょく買い足せばいいんじゃないでしょうか。
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