毎月配当!!投資適格債券なのに配当利回り4%近く(2022年6月4日現在)の高配当ETFです。この銘柄の詳細と個人的な感想を綴ります。
BLVとは
正式名称は「Vanguard Long-Term Bond Index Fund ETF」で
ティッカーシンボル「BLV」です。
BLVのポイント
簡潔に言えば、運用管理会社「バンガード社」の「償還期間の長い債券」に投資したETFです。
バンガード社
私が好きなファンドの1つです。世界で初めて個人向けインデックス型投資信託を提供した会社で、低コスト投資を世に出した「インデックス・ファンドの父」です。
特徴としては、シンプルで分かりやすい指数を採用し、経費率も安く、個人投資家に寄り添った金融商品を提供しています(あくまで私の個人的な印象です)
償還期間の長い債券
債券は一般的に
- 価格変動が小さい
- 償還期日まで待てば元本保証(発行元が倒産しなければ)
- 購入時に約束した金利を安定して貰える
といった特徴があり、一般的に株よりリスクが低い金融商品です。キャピタルゲインは期待せず、基本的にインカムありきで考えますので
- 相場の上昇局面の恩恵を受けられない
- インフレ率が金利を上回ると、実質として損してしまう
といった欠点があります。
(私か営業やっていたときは債券のキャピタルゲインは非課税とか、いろいろ優遇措置あったんですけどね)
そういった債券の中でも償還期日の長短の違いで、短期債と長期債といった形で区分されます。一般的には、長期債の方が投資家のとるリスクが高くなるのでリターンの金利も高くなりますが、その分価格変動も大きくなります。
構成比
(出典:バンガード公式HP)
(出典:バンガード公式HP)
バンガードの公式HPによると、平均償還期日が23.2年で全体の約99%が償還期日10年以上の長期債で構成されています。
(出典:バンガード公式HP)
投資しているすべての債券が投資適格債券(BBB以上)で構成されており安心ですね!
BLVチャート
現在、FOMCの政策金利引き上げが進んでいる為、足元は不安定な状態が進んでいます。
最も落ち込んでいたのは2008年のリーマンショック時ですが、その後はある程度横ばいで推移していますね。債券という性質上、インカムゲイン目的のETFなので、今後も大きなキャピタルゲインは見込みにくいのではないでしょうか?ただ、チャートを見ていただいてわかる通り、リーマンショック後すぐにプラスに転じています。リスク許容度の低い資金の投資先として有効だと思われます。
個人的感想
十分購入検討できるETFではないでしょうか。ただ、今は買いたくないですね。債券ETFという性質上、不況に強いため精神安定剤として一部保有しても良いと思います。
足元の状況として
- FOMCがFF金利を段階的に上げている
- FRBの至上任務としてインフレピークアウトが必須
- ウクライナ侵攻、コロナ懸念等でインフレが落ち着く要素が少ない
があり、とてもではありませんが債券に投資できる環境ではありません。ただ、購入のタイミングによっては、投資元本を守りつつ4.5%~5%程度の配当を得られると思います。
FRBの動向次第で今年の秋から冬頃にかけて買い場が来るかも…
これから注視していきたい銘柄ですね!!
コメント